日々の名言・珍言祭の蔵

過去の名言・珍言祭(チンゲンサイ)

こちらはのページで更新している「日々の名言・珍言祭(チンゲンサイ)」の過去ログを収納しておくコーナーです。

新しい名言・珍言をご覧になりたい方は、のページをご覧になってくださいね。

●10月12日(日)

桂米朝 x 筒井康隆 『対談 笑いの世界』(朝日選書)より

  y-razz 筒井 「師匠とは、人間国宝になられるだいぶ前からお目にかかってないんですよね。

   あのう、もし米朝師匠を怪我させたら、普通の傷害罪だけやなしに、やっぱり公共物破損とか、文化財保護条令違反とかも加わるんでしょうな、当然(笑)」

●10月10日(金)

中島らも 『ビジネス・ナンセンス事典』(集英社文庫)より

y-mad 暗君ほど鶴の一声を発したがる。これがサラリーマンの悲劇的なところなのだろう。

●10月8日(水)

レジナルド・ヒル 『死者との対話』(早川ポケットミステリ)より

y-confused 彼は本棚に行った。蔵書を見れば、その持ち主について多くのことがわかる、というか、どこかにそう書いてあった。

   しかし、それにはまず本のことをよく知っているのが前提で、彼は知らない。

●10月6日(月)

日経サイエンス・編 『養老孟司 ガクモンの壁』(日経ビジネス人文庫)収録、養老孟司と正高信夫(比較行動学専攻)の対談より

y-lol 養老「それで思うんですが、日本人と米国人の笑いの違いというのはどうなんでしょう」

  正高「同じような顔をしていますけど、やはり日本人歌手の中島みゆきと米国人女優のメリル・ストリープの笑いは違うんです。
      どこが違うかというと、米国人の笑いは垂直方向の筋肉の収縮がすごく強いんです。日本人は水平方向にしか収縮しない。
      でも日本人は、米国人のような笑いの方が魅力的だと判断するんです」

●10月4日(土)

深代惇郎 『天声人語8』(朝日文庫)より

[smile] 簡潔でユーモアに富んだスピーチに、ウィルバー・ライトのがある。1903年、弟と人類初の動力による飛行に成功した。その祝賀パーティーで
スピーチを求められ、ライトは立ち上がった。

  「淑女、紳士諸君、おしゃべりな鳥オウムは、あまり飛ぶことができません」

●10月3日(金)

デズモンド・モリス 『人間動物園』(新潮選書)より

[wink] 堂々と力強くでさえあれば、ときおり間違った判断を下しても無事にすんだ強力な指導者はたくさんいる。

  しかし、優柔不断で無事にすんだ指導者はまずいない。

●10月2日(木)

W.H.オーデン 『オーデン詩集』(思潮社)より

[oh]  他人を死なせなかった死者は めったに銅像を立ててもらえない。

●9月29日(月)

米原万里 『ガセネッタ&シモネッタ』(文春文庫)より

[bigsmile] 「米原さん、金正日総書記の好物、知ってますか?」なんて尋ねてくるのは、南北対話の進展で最近景気のいい、韓国語同時通訳の長友英子さん。
  「サンドイッチなんですって。サンドイッチのこと韓国語で何と言うか、知ってますか?」
  「エッ、あれは韓国にとっても朝鮮にとっても外来品だから、サンドイッチって言うんじゃないの?」
  「ハムハサムニダって言うんです」

●9月28日(日)

ジャネット・フラナー 『パリ点描 1925-1939』(講談社学術文庫)より

[bigsmile]  18世紀のカマンベール町の農婦、故マリー・アレルは、カマンベール・チーズを初めてつくった人物として称えられてきた
(彼女亡きあと、夫がこのチーズで身代を築いた)。
だが、アレル夫人を記念する石碑は、残念なことに、カマンベールではなくひと切れのグリュイエル・チーズに似ている。
正当な扱いとはいえない。

●9月27日(土)

若島正 『乱視読者の英米短篇講義』(研究社)より

[sad] ラードナーの短篇では、ほとんどの場合において、登場人物たちはしゃべればしゃべるほどばかに見えます。
それは現実世界でも同じことかもしれません。

●9月26日(金)

利倉隆 『絵画のなかの動物たち』(美術出版社)より

[smile]  犬は人間が家畜化した最初の動物であるのに対して、猫は人間を家畜化した唯一の動物だという卓見もある。


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