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-ガストン・ルルー 『オペラ座の怪人』
映画よりも劇団四季のミュージカルよりも、怪人がはるかに醜くて、怖い。そして、孤独で、「可哀想で不幸」な存在として描かれている。
読み終わった直後に、[[うちにある映画のDVD>ときどき日記/2005-08-26]]を見直してみると、怪人がカッコよすぎて、クリスティーヌがそこまで怖がる気持がわからなくなるほどだ。
映画では、怪人とクリスティーヌとラウルの三角関係を中心に描かれている。
原作の怪人は、オペラ座の地下に住むまでにも、芸能や奇術、建築など、人並みはずれた才能を利用された挙句に裏切られるという辛い過去を持ち、社会に対する恨みや疎外感がものすごく強い。
原作の奥深さが映画には反映されていないと思う反面、印象的なシーンがうまく取り込まれていて、限られた時間で実にうまく脚色されているとも思った。
ずっと本棚に放置されていた文庫本を思いついて読み出したわけなんだけど、本の間に劇団四季のキャスト表がはさまれていたので、買ったのはそれを見た2001年頃のようだ。
多分、その時にも読み始めて、最後まで読みきれず・・・のはずなのに、読み進むんでいくと、原作では重要な役割となる〈ペルシャ人〉が妙に記憶に残っているいる気がした。映画にもミュージカルにも出てこなかったはずなのに・・・。
もう忘れるほど前に原作を読み終えていたのか、別の映画を見ていたのか・・・。白黒の古い古い映画を見た記憶がかすかにあるので、それらしいのを図書館で予約してみた。怪人がかなり醜く描かれていたというイメージがおぼろげにあるんだけど、この映画かな?
《2008.8.29読了》《2008.9.3記》
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