-船戸与一『風の払暁―満州国演義1―』

順番としては、[[『蒼穹の昴』>ときどき日記/2007-04-18]]、続編の『中原の虹』、そして、この『満州国演義』を読みたかったんだけど、図書館の予約順の関係で、『中原の虹』よりもこっちの方が1週間先に手元に届いてしまった。

第二次大戦前夜。麻布・霊南坂の名家に生れた敷島四兄弟が、外交官、馬賊の長、陸軍士官、無政府主義に傾倒する早大生と、全く別々の視点で満州をめぐる情勢に関わっていく。

1巻の『風の払暁』で、張作霖を列車ごと爆殺する計画が実行される。

そして、すでに読み出した『中原の虹』の1巻では、張作霖と彼の率いる馬賊たちが大活躍。

前後する時代、同じような地域。日本人の視点と、漢族や満州族の視点と、描き方が異なっているので、読み比べてみるとおもしろい。同じ馬賊でも、敷島次郎と、張作霖と李春雷では、思い浮かぶイメージがかなり違う。

ただ、頭の中がすでにごっちゃになりつつあるので、2巻にあたる『事変の夜』を読み終わってから、感想を書き留めておこう。

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-[[カテゴリ/本]]


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