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-小野不由美 『魔性の子』
「十二国記」ものと呼ばれているシリーズの『風の万里 黎明の空』を読みかけているところ。
なのに、最初の作品になる『魔性の子』を読み忘れていたので、そちらを先に読む。
サイドストーリーになるのかな?この本だけ出版社が違うし、ネットで調べていなかったら、関連する小説だとは気付かない。
「十二国記」ものをどさっと貸してくれた友人も、この本があるのをすっかり忘れていて(家にはあるのに!)、これだけ図書館で借りたのだ。
教育実習のため母校に戻った広瀬は、担当クラスの中に、他の生徒とは異質な雰囲気を持つ高里(たかさと)に気付く。
『風の海 迷宮の岸』をすでに読んでいるので、「この高里が・・・だよね」とわかっている。わかっているから、「あれっ、高校生?どうなっているのさ?」と変な深読みをしすぎて、読むのに時間がかかってしまった。
しかし、この本をいきなり読んだら、次々と凄惨な事件が起こる「学園ホラー」だろうね。
作者は、「十二国記」ものの「どこまで構想を練ってこの話を書いたんだろう」と妙に勘繰ってしまいたくなる内容。こういう本って、やっぱり、出版されて間もなくの話題になっている時期に読んでみたかったな。
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