見終って、リーフレットのコピーを読んでみても、「そうなのか、そんなことを描いた映画だったのか?」と首をひねるばかり。
終戦直前から直後にかけての、日本のエンペラーを描いた、ロシア人監督の映画。主演は、イッセー尾形。
最初から最後まで、何をどう伝えたいのかがよくわからなくて、フラストレーションがたまった。激動の時期のはずが、盛り上がりにかける淡々とした展開と、抑えた音響効果。周囲の状況とは隔絶したところで暮らしていた主人公の暮らしぶりを表現したかったのか、途中、睡魔に襲われた。
ネットで調べた映画評によると、イッセー尾形の話し方、話す時の表情(特に口の動かし方など)、身のこなしが本人とよく似ているらしい。そうなのか?カラー映像で見知っているのは、晩年のものだけなので、「似ている」と思うような感情が全く湧いてこなかった。
日本人監督が扱いにくいテーマだろうし、外国人がどう扱っているのかが興味があったものの、この映画の評価は、昭和の日本に生まれ育った日本人と外国人とでは、まるで違うように思う。
ここの映画館で前回見た映画が『ヒトラー 〜最後の12日間〜』。時期もテーマもダブっている気がするので、つい比べながら見てしまう。『ヒトラー』は、見ていてものすごく疲れたけれど、伝えたいものはよくわかった。この映画は、どう評価したらいいのかがわからない。考えていると、頭が混乱してしまう。
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