-矢崎存美著『ぶたぶたのいる場所』

&ref(btb.jpg,nolink); &ref(ろば穴アイコン1/butakao.gif); 神出鬼没

連作短編集。第二話の「柔らかな奇跡」が『異形コレクション・夏のグランドホテル』というホラーアンソロジーに載せられたもので、その時のホテルを舞台に物語を書かれたらしい。

ついこの前、グルミットの映画『野菜畑で大ピンチ!』のメーキングを見ていたら、スタッフが「この映画は子供にも楽しめるホラーだ」というようなことを言われていて、「そうか、ホラーだったのか」と妙に受けてしまったのだ。まさか、ぶたぶたまでホラーだったとは!

春、夏、秋、冬、そして春と、少しずつ時が進んでいく五つの短篇からなるお話。前の四つのお話の主役が異なり、最後の桜祭りのお話でそれぞれの登場人物が絡み合う。桜祭りにはホテルでお芝居が行われる。市民の参加を募ったお芝居で、なんとホテルマンのぶたぶたも出演。しかも、シェークスピアの悲劇『オセロー』だ。

1年近くをかけて、このお芝居の準備が着々と進んでいくんだけど、それぞれのお話の展開と合わせて、このお芝居がどうなるのかが楽しみなのだ。ぶたぶたのコスプレ?悪役?・・・最後のお芝居のシーンでは、あれやこれやとイメージを膨らませてひとりニヤニヤ。

夏バテで気が滅入りがちなので、少しずつゆっくり読もうと思っていたのに、[[『夏の日のぶたぶた』>ときどき日記/2006-08-16]]と二冊とも一気に読み終わってしまって、なんだか寂しい気分。

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-[[カテゴリ/本]]


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