副題は、中国の妖怪談義。 『聊斎志異(りょうさいしい)』は、中国・清代の短編小説集。聊齋は作者・蒲松齢(1640-1715)の号および書斎の名で、『聊齋志異』とは「聊齋において怪異譚を記す」の意味らしい。 この本のあとがきによると、『聊齋志異』に収められた話は、「かぞえ方によって異なるが、ほぼ五百話とみてよい」とのこと。その中から、作者(陳 舜臣)の好みにより、十二話が選ばれている。 一篇ずつが完結した短篇。読み終わったのは、第一話から順に、「美しき狐」、「俠女」、「幽霊なんかこわくない」、「公孫九娘」まで。 それぞれが味わい深くて、一気に読んでしまうのがもったいないような作品。想像するとかなり怖いことが、淡々と記されている。 図書館の返却期限が来たので、とりあえず返却。手元にある本を読み終わったら、また借りてこよう。 《2008.4.13記》 |