光文社新書。 久しぶりに新書を読んだ。 「義務教育の間に、金融や税金、年金、健康保険のしくみについて、学ぶ機会を作るべきだ」というのはずっと感じてきたことなので、日本人がなぜ金融リテラシーが低いのかについての筆者の考え方には共感できる。 お金を労働力で稼ぐだけではなくて、自分のお金が自分以外のところで稼いでくる方法を身につけることで、金銭的にもゆとりが生まれ、結果的には、長時間労働をしなくてもよくなるんだとか。 何度も反復しながらわかりやすく書かれていて、「もっと金融リテラシーを身につけなきゃ!」と思わせられる本。 ただ、実践編の目標を読みながら、「この本のターゲットは、20代か30代の、安定的な職があって、本人はゆとりがあるとは思っていないけれど、車も持っていれば、住宅ローンも組むことができる」といった人たちなのか?・・・と思わせられた。 早速、小額ながら投資信託に毎月積み立てをしてみようと、この本に書かれていたことを踏まえて、ネットで検索してみる。 すると、本の中ではどこの証券会社がおすすめというようなことは書かれていないんだけど、筆者の主張するような投資をはじめようとすると○○証券がいいのか?・・・と、自然とそこに導かれるような・・・。そこで、急激に熱くなりつつあった投資熱がちょっと冷めた。 年金もどうなるかわからない世代。どっちにしても、金融リテラシーは身につけなきゃならないとは思うので、この本をきっかけに、少しずつでも学んでいくつもり。 《2008.6.21読了》 《2008.6.26記》 |