建築探偵 桜井京介の事件簿・・・の最終巻のひとつ前の巻。 ついに、主人公の過去が明かされる! このシリーズは、ハリー・ポッター シリーズ と違って、ずるずると読み続けてきたことを全然後悔はしていないんだけど、最初の巻を読んだ時は、まさかこんな展開をするなんて思ってもみなかった作品。 この巻での主人公は10歳。『死の秘宝』 の直後に読んだので、「第1巻のハリーより幼いはずなんだよ。それなのに、この子供らしくなさはなんなんだ!?」・・・と、変なところで比べながら読んでしまう。 この子は10歳、妹はひとつ下の設定・・・とてもそうは思えない発言と行動をする子供たちなので、何度も自分に言い聞かせながら読み進む。 今回は、神代教授が深春と蒼にせがまれて、気が進まないながらも、出逢った時の主人公について語るという設定なので、時代は1980年秋。舞台は、どこだかはっきりとはしない北の町。 そして、悪の権化のような主人公の父親の正体は・・・。 ここまで引っぱってこられると、ヴォルデモート以上の悪役を期待してしまいそう。最終巻を早く読みたい! 《2009.5.15読了》《2009.5.20記》 |