上・下2巻。 自分でも何を期待していたのかよくわからないんだけど、正直いって、期待はずれだった。 主人公は、フリーライターの前畑滋子。9年前の連続誘拐殺人事件で大活躍した女性・・・らしい。この事件が描かれているのが『模倣犯』なんだけど、そもそもこの本を読んでいないし、ドラマも見ていない。 去年の夏頃に図書館で予約したら、人気本で予約数がものすごい。手元に届いたのが今頃、半年以上も経っている!・・・自分でも、何をきっかけに予約したのかをすっかり忘れていて、読み始めて『模倣犯』を先に読んだ方がよかったのに気付いたぐらい。 でも、2週間の期限以内に返さないとならない、次はまたいつ手元に来るかわからないので、大急ぎで読む。 フリーライター前畑滋子のもとに舞い込んだ奇妙な調査依頼。『模倣犯』の事件で負ったダメージで、しばらくライターの仕事ができなかった滋子は、家事に専念する生活を送ったのち、ライター仕事を再開。現在は、フリーペーパー専門の編集プロダクションと専属契約している身。そこへ、萩谷敏子という中年の女性が現れる。交通事故で死んだ12歳の息子が、実は予知能力を持つ超能力者だったかも知れないので、その真偽を調べて欲しいという。 予知能力を持つ超能力者!?・・・おとしどころがどこになるのか気になったので、さくさくと読めるんだけど、そうくるか・・・という結末。 前畑滋子、萩谷敏子、そして、16年前に起きた少女殺人事件に関わる土井崎誠子。この三人の女性が主要人物として話が進むんだけど、誰にも感情移入できないというか、行動パターンや考え方がしっくりこないというか、どうにも好きになれない。 読み始めた時は、このあと『模倣犯』を読もうと思っていたんだけど・・・。まあ、いつの日か、気が向けばでいいや。 《2008.4.11読了》 |