『イン・ザ・プール』に続き、精神科医の伊良部一郎が大暴れするお話。 空中ブランコ という短篇が4編。 何度飛んでもキャッチャーにうまくつかんでもらえない空中ブランコ乗り。 先端恐怖症で刃物どころか箸も爪楊枝もダメなヤクザ。 同じ大学に勤務する義父でもある教授のズラを剥ぎ取りたくてどうしようもなくなる神経科の医師。 送球のコントロールができなくなったプロ入り10年目のベテラン三塁手。 そして、新しい小説を書こうとすると、過去に書いたことがあるネタではないかと不安でたまらなくなる女流作家。 一番やってみたいのは、教授のズラを剥ぎ取ることかな。 ビジュアル的に見てみたいのは、空中ブランコ。やっぱり、巨体の伊良部が宙に舞うところが見たいよね。・・・・と思っていたら、ちょうど手元に届いたリーフレットに、舞台化された『空中ブランコ』の案内。伊良部先生が宮迫博之で看護婦のマユミさんが佐藤江梨子。う〜ん、先生にはもっともっと太っていて欲しいなあ。 《2008.3.10読了》 |