浮世絵を見た後は、階段を上り、常設展へ。 夕方から用事があったので、あんまり時間がない。どんな作品があるか、駆け足でさっと見ていこうと思っていただけなのだけど、そんなのじゃもったいないぐらい見ごたえのある作品が多かった。 しょっぱなに見たのが、今、話題の伊藤若冲(1716-1800)の水墨画。屏風に鶏が描かれた大作。『鶏図貼交屏風』だったと思う。晩年の作品のようで、勢いのあるのびやかな線で、雄鶏、雌鳥、ひよこが描かれている。この鶏さんの表情が、ちょっとこわいような、おどけたような、かわいいような、なんともいえない表情をしていて、つい、のぞきこんでしまう。 ちょうど、京都の承天閣美術館で『若冲展』をやっているので、見に行きたくなる。 日本画も、洋画も、工芸品も、見ごたえがあるものがいっぱい。 螺鈿好きにはたまらない調度品も多くて、ガラスケースにはりついて、じっくり鑑賞。 百鬼夜行だったか、妖怪が描かれた巻物まであった。今のアニメに出てきてもおかしくないようなやつまでいて、ついにやりとしてしまう。 また、ゆっくり見に行く機会を作りたいな。 承天閣美術館 http://www.shokoku-ji.or.jp/jotenkaku/index.html 大阪市立美術館 常設展 http://osaka-art.info-museum.net/standing.html |