• 浮世絵を見に行く

天王寺公園にある大阪市立美術館まで、『ギメ東洋美術館所蔵浮世絵名品展』を見に行ってきた。

ある程度覚悟はしていたものの、やはりすごい人。入場制限(10分待ち)、作品によっては二重、三重の人だかり。

比較的年配の人が多くて、食い入るように絵を見るおじさんの後ろに立つと、整髪料が臭くて臭くて・・・。

「『浮世』の語源は、つらいことが多く憂[うれ]える世界である『憂世[うきよ]』」らしい。

どうせこのつらい世を生きるなら、楽しく浮かれて暮らそう、という思いで描かれたのが、浮世絵なのかな。

こんなにまとまった枚数を見られる機会はなかなかないだろうし、思いのほか鮮やかな色が残っているので、見ごたえはあったのだ。輪郭線の描き方も作品によって個性があって、繊細な線あり、勢いのある大胆な線あり。それだけに、ゆっくり見られる状況じゃなかったのが、かなり残念。少なくとも、『憂世[うきよ]』を忘れられるような状態では、まるでなかった・・・。

「浮世絵製作再現コーナー」を作って欲しかったな。説明を読んでいても、実際にどのように色をのせていったかが、もうひとつよく理解できないのさ。



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Last-modified: 2007-05-17 (木) 00:00:07 (6182d)