• 清国と延国

最近読み終わった本。

  • 小野 不由美 著『東の海神 西の滄海』

いわゆる『十二国記』(じゅうにこくき)ものと呼ばれているシリーズの1冊。雁州国延王・尚隆と延麒・六太を中心とした話。

今は、続編になる『風の万里 黎明の空』を読み始めたところ。

  • 浅田 次郎 著 『蒼穹の昴 2』

「汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう―中国清朝末期、貧しき糞拾いの少年・春児は、占い師の予言を通じ、科挙の試験を受ける幼なじみの兄貴分・文秀に従って都へ上った。」

春児(チュンル)と文秀(ウェンシウ)、そして、西太后慈禧、光緒帝、李鴻章、袁世凱・・・と清朝末期の主要人物が続々と登場。列強諸外国に狙われ、時代の激流に飲み込まれていく清国の混乱が描かれている。

文庫本4冊のうち、2巻まで読了。只今3巻目に突入中。香港の割譲を求めるイギリス側に、割譲ではなく租借を認めさせる李鴻章の鮮やかな手腕を読み終えたところ。

この先、番外編の『珍妃の井戸』、続編にあたる『中原の虹』へと読み進む予定。


『十二国記』ものも、『蒼穹の昴』も次々と登場人物が出てくるんだけど、それぞれがよく描かれているので、人物が混乱したり、話が混ざったりすることはない・・・でも、どっちも王や帝と、それに関わる人々について書かれたもの。

麒麟(うちのhama とはかなりイメージの違う神獣)の六太が、春児が西太后慈禧の前で披露するような舞台上での荒業をやってのけたり、剣の達人の延王・尚隆がばったばったと敵をやっつけて清朝の内乱を治めたり・・・なんだか変な夢を見そう。どっちもしばらく読み続けるのに、あんまりいい組合せじゃなかったかも。

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Last-modified: 2007-03-14 (水) 20:03:28 (6243d)