• DVD『SAYURI』

何ともしっくりこない映画。

貧しい漁村。「これは横溝正史ものか!?」というおどろおどろしい雰囲気で始まり、ハリー・ポッターに出てくるような汽車に乗って、「みやこ」へ。

英語版で見出したものの、日本を舞台にした日本人らしき登場人物が出てくる映画を、英語で聞いているのに違和感ありあり。置屋のおかみを演じる桃井かおりの英語を何度か聞いたあたりで、「もういい、日本語吹替えにしよう」と耐えられなくなった。

「なんなんだ、そのメイクと髪型は!?」、「ここはどこさ?」、「半玉にしては、チャン・ツィイーも工藤夕貴も年取り過ぎだろう」、「初桃(コン・リー)の着付なんか、遊女のようだよ」、「さゆりを導く芸者“豆葉”役の人は、まるで宝塚みたいなメイクだしさ」・・・

実際、“豆葉”はどこかで見たことのある人だったので、見終わるまで宝塚出身の女優さんだと思い込んでいた。「名前はなんだっけ?」と調べたら、『グリーン・デスティニー』に出ていたミシェル・ヨーだった。

さらに、チャン・ツィイー演じるさゆりが舞う都おどり。ぽっくりなのか、ものすご〜く高い下駄で、激しい舞、はらはらと白いものが降ってくる。「これは、雪女か!?」とあきれていたら、決めは大きく背中をそらすポーズ。玉三郎の鷺娘をイメージしているのか???

いちいち引っかかりながら見ていたら、どっと疲れた。そして何より、ラストはどうにも受け入れがたい終わり方。芸者側の女性陣の描き方にもしっくりこないことばかりだけど、会長役の渡辺 謙と延(のぶ)役の役所広司の考え方が、全く理解できない。なんでそういうことになるのさ???

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Last-modified: 2007-01-24 (水) 20:55:47 (6301d)