建築探偵桜井京介の事件簿 No.12。 「長崎県の孤島波手島。明治の教会が残る無人の島で、女たちが火に焼かれて死んだ。宗教的理由による集団自殺か、はたまた。・・・」 このシリーズのはじめの方の一冊を図書館で見つけて読んだ時には、こんな展開でシリーズが続くとは思ってもいなかった。少し前に、シリーズ番外編の『Ave Maria』を読んで、関連する『原罪の庭』を読み返して、さらにこの本を読むと、もうミステリーというより、京介と蒼の物語。 登場人物が少しずつ年を取って状況が変わっていき、過去の謎が少しずつ明らかにされていき・・・このシリーズも最終巻のNo.15で終わるらしい。こうなったら、最後までじっくり読ませてもらおう。 京介も蒼も、あんまり好きなキャラクターじゃないのに、シリーズの雰囲気が好きなのか?描かれている建築物に興味があるのか?自分でもよくわからないけど、読みたくなるんだよね。 #comment |