• 篠田 真由美著『聖女の塔』

建築探偵桜井京介の事件簿 No.12。

「長崎県の孤島波手島。明治の教会が残る無人の島で、女たちが火に焼かれて死んだ。宗教的理由による集団自殺か、はたまた。・・・」

このシリーズのはじめの方の一冊を図書館で見つけて読んだ時には、こんな展開でシリーズが続くとは思ってもいなかった。少し前に、シリーズ番外編の『Ave Maria』を読んで、関連する『原罪の庭』を読み返して、さらにこの本を読むと、もうミステリーというより、京介と蒼の物語。

登場人物が少しずつ年を取って状況が変わっていき、過去の謎が少しずつ明らかにされていき・・・このシリーズも最終巻のNo.15で終わるらしい。こうなったら、最後までじっくり読ませてもらおう。

京介も蒼も、あんまり好きなキャラクターじゃないのに、シリーズの雰囲気が好きなのか?描かれている建築物に興味があるのか?自分でもよくわからないけど、読みたくなるんだよね。

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Last-modified: 2006-10-04 (水) 19:51:30 (6413d)