• 映画『泥の河』

田村高廣の追悼番組かな。テレビをつけていたらちょうどはじまって、見る気もなかったのについ最後まで見てしまった。

1981年製作。モノクロ。昔見たはずなのに、覚えていたのは部分的な映像だけ。細かな話の流れをほとんど覚えていなかった。封切じゃなく、少し前の名作を映画館で見るということだったのか、どういういきさつで見たのかすら記憶にない。その頃には良さが全然わからなかったのかなあ。

「大阪安治川河口を舞台に、河っぷちの食堂に住む少年と、対岸に繋がれた廓舟の姉弟との出会いと別れを描く。」

子役の3人がうまいのだ。主人公の父親役の田村高廣、母親役の藤田弓子、廓舟の姉弟の母親役の加賀まりこをはじめとした周りの大人たちも、それぞれに存在感がある。淡々とした展開、こんなに暗い映像なのに、脚本がよく練られていて、引き込まれてしまう。雰囲気のあるいい映画だった。

田村高廣の関西弁(舞鶴出身という設定なので、京都弁なのか)がとても自然で、すんなり頭に入ってくるというのもよかったのかもしれない。京都を舞台にしたサスペンスドラマを見ていて、ストーリーよりも変なイントネーションが気になって仕方がなかったりすることがよくあるのだ。

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Last-modified: 2006-05-29 (月) 23:01:41 (6538d)