• 白虎の壁画を間近に・・・

asuka01.jpg 飛鳥の亀石

キトラ古墳から出土した壁画が特別展示されるというので、飛鳥資料館へ。

東西南北のそれぞれの壁に描かれた四神と呼ばれる想像上の動物のうち、今回公開されるのは、最も保存状態がよかった白虎だけ。

17日という短期間の展示。混雑は覚悟していたものの、昼前に現地に着いたら、なんと90分待ち!愛知万博でも30分以上は待とうとしなかった短気なやつなので、そんなには待てない。入場整理券も配布しているということなので係りの人に尋ねてみたら、4時間先の分。それなら15分前に集合すれば、白虎の壁画まで誘導してくれるらしい。仕方がない。それをもらって周辺の散策へ。

来る途中に買ってきたお弁当を食べてから、飛鳥坐(あすかにいます)神社、亀形石造物、酒船石、岡寺、石舞台古墳へとのんびり歩く。帰りはかめバスという観光地を周遊するバスで資料館へ戻る。

15分前に集合して、整理番号の順に並んで、ようやく展示室へ。白虎の壁画は、ガラスケースに横に置かれていて、ケースの正面に置かれたスロープ付の台に、順にのぼって真上から眺める。二人か三人が同時に見られるんだけど、間近に見られる時間は一人1分ほどか。すぐに後ろの人と交代するよう促される。あとは、スロープを降りてから帰りがけにケースの横から少し見られる程度。う〜ん、これで90分待っていたら、かなり怒り心頭かも。

現物以外にもパネル展示があって、白虎と残りの四神である玄武、青竜、朱雀に、天井の天文図の写真もある。石室も復元されていて、こんな狭い空間に壁画を描くのも、それを発掘して修復作業、ましてや剥ぎ取り作業をするのは大変だということはよくわかるんだけど・・・。

1300年前に描かれた壁画。そんなに経っているとは思えないほど鮮明な線が残っているし、ゆっくり見られる写真パネルを見ていると、下書きと思しき線も残っている。紙に描いた下絵を墨などを塗った紙(カーボン紙の役目)と重ねて壁に押し付け、ヘラなどでなぞって壁に写し、その線をもとに墨や顔料で描かれたらしい。下書きの線と墨で描かれた線がかなり違ったりすることもわかる。

写真は資料館の庭に置かれていた亀石のレプリカ。

飛鳥資料館 http://www.asukanet.gr.jp/

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添付ファイル: fileasuka01.jpg 239件 [詳細]

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Last-modified: 2006-05-25 (木) 00:14:26 (6539d)