• 映画『ルパン』

ルパン生誕100周年。

1900年代、1世紀前のフランスが舞台。建築物や馬車・汽車・車・船などの乗り物、貴族達の衣装とカルティエから提供されたという最高級のジュエリー。「ルパンというのは、こういう時代に生きた人物として描かれていたんだ」と感じさせてくれる映画だった。

早いストーリー展開、派手な演出。人が殺されるシーンや撃ち合い、爆発シーンも多い。血生臭い映画ではないんだけど、目を背けたくなるような刺激的な映像もちらほら。ルブランの原作をあれもこれも盛り込まれたような内容で、見終わって頭が痛くなった。

子供の頃、怪盗ルパンは大人気だったし、友達と貸し合ったりして、ポプラ社の子供向けのシリーズはほぼ読んでいたと思う。その、遥か昔の記憶を掘り起こそうとしながら映画を見ていたから、余計疲れたのかもしれない。

ルパン役は、「『イザベル・アジャーニの惑い』『スパニッシュ・アパートメント』といま最も注目の俳優ロマン・デュリス」。全く知らない俳優さんだ。若くて不遇な時代のルパンなので、いかにも紳士然とした、一点の隙もないような素敵な男性ではなかったにしろ、この映画のルパンはどうも格好いいと思えなかったのだ。まあ、好みじゃなかったということだね。じゃあ、どんなルパンがよかったのかと考えてみても、具体的なイメージが湧かない。

カリオストロ伯爵夫人(クリスティン・スコット・トーマス)とルパンが恋心を抱く従妹のクラリス(エヴァ・グリーン)は存在感があってよかった。役者さんとしては、ボーマニャン(パスカル・グレゴリー)も好きかも。

公式サイトは説明文盛りだくさん。これを見れば結末まですべてわかる、というのはどうかと思うんだけどねぇ。

ルパン公式サイト http://www.arsene-lupin.jp/

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Last-modified: 2005-10-12 (水) 19:11:19 (6768d)