• 映画『八月のクリスマス』

韓国映画。『銀杏のベッド』と同じハン・ソッキュ主演。

映画好きの知人と韓国映画の話をしていて、「よかったよ!」と薦められ、DVDを借りてきた。そのくせ、筋については全く下知識がないまま見てしまったのだ。

あとで見直してみたら、最初から病院で診察を待っているシーンがあったり、意味深なせりふがあったり、もっと深く理解していたら主人公ジョンウォン(ハン・ソッキュ)が先の短い命だということがわかったはずなのに、かなりあとの方になるまで気付かなかったのだ。

韓国の街並やジョンウォンが営んでいる写真屋の機材、生簀に入っている魚をさばいて売っているお店、化粧品店など物珍しいものに興味津々。最初のうち、脈絡のはっきりしないシーンが次々と出てきて、ストーリーがよく読めなかったのだ。

DVDに入っていた予告編を見ると、「カンヌ映画祭をはじめ、世界中を涙で包んだラブストーリー」だそうだ。

残された時間が長くないことを知りながら、淡々と残りの人生を過ごしているジョンウォン。彼が経営する小さな写真館に、たびたび訪れる交通取締官のタリム(シム・ウナ)。二人は互いに惹かれあっていく。

見終わってから思い直してみると、自分の死期が近いことを悟っているジョンウォンのせつなさや、そういう事実を全く知らず無邪気に振舞う若いタリム、ジョンウォンが体調を崩して入院、閉められた店に何度も訪れるタリムとの気持のすれ違い、葬式用の写真を撮りに来たおばあさんと、覚悟を決めたように自分も写真を撮るジョンウォンなど、少ないせりふで、淡々とした日常が描き出されていて、いい映画だったと思う。

でも、最後まで泣ける映画だなんて思いもしなかった。淡々とした描写を淡々と見過ぎて、感情移入ができていなかったのかも。もう一度見直したら、それぞれのシーンの意味がはっきりして、よさがわかる映画かもしれないな。

  • この映画を見られた方、感想を聞かせてねy-wink -- Gecko 2004-07-20 (火) 20:34:45

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Last-modified: 2004-07-20 (火) 20:34:45 (7218d)