ときどき日記/2004-06-01

• 怖いエレベーター

プロジェクトXの「世界最速エレベーターに挑む」を見ていたら、昔乗った怖いエレベーターのことを思い出した。怖いといっても、乗り心地が極端に悪いとか、夜に乗ると幽霊が出るわけじゃない。乗り降りするのが怖いのだ。

学生の頃に友人とヨーロッパに行ったときのこと。食費を安くあげようと大学の学食で食べようとして、ガイドブックの情報を頼りに地元の大学に潜り込んだ。留学生なのかアジア系の人も多かったから、別に見咎められたりもしないのだ。

さて、上の階に行こうとしてエレベーターの前に行くと、壁に扉がない。これも扉がない数人乗れそうな小さなカゴが上下しているだけ。しかも、それがずっと動いていて、止まらないのだ。「ええっ、これに乗るの！？」と驚いて、しばらくそばで人の動きを観察していた。次々と人がやってきて、カゴがその階にやってきたときにタイミングよく乗り込み、そろそろその階に着きそうだという頃にひょいと降りていく。私は、スキー場のリフトでさえ止めてしまった経験のあるドンくさいやつなので、階段を探そうかと迷ったのだ。でも、「日本じゃこんなのに乗れないよねぇ」ということで、思い切ってトライ。乗るときもドキドキだったけど、降りるのはもっとドキドキ。初めての場所なので、そもそもどこで降りたらいいかわからないんじゃないかとハラハラした。なんとか無事に降りられたんだけどね。

そこの大学の人たちは当たり前のように乗り降りしていたけど、こんなエレベーターがよくあるのかなあ。

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