• 鳥インフルエンザの記事

ここ2、3日、風邪(多分)で身体がだるい。動き回るのはしんどいし、蒲団に入るとせきが出るし、パソコン画面を長いこと見ていると目がしょぼしょぼしてくるし、1冊の本を読むほどの集中力もなし・・・。仕方がないから、ゆっくり読めないまま溜まっていた地元の新聞を、ちょっとずつ読んで過ごしていたのだ。

ここ1週間ほどは、予想通り、鳥インフルエンザの記事が満載。その中に、関係者の方々の談話もあるのだ。

何せ、すごい数の鳥を処分しないとダメなので、京都府庁からは連日大量の人員を出すため、各課から20〜40代の職員が募られたらしい。普段は、全く畑違いの事務系の仕事をしている人も多いみたいで、「鶏に触れるのは初めての経験。」とか、「鶏を入れる袋は、つめやくちばしに引っかかって破れやすく、(炭酸ガスで)安楽死させるのも時間がかかった。」とか、「防護服に二重の手袋、ゴーグル、防疫用マスクをはめると、蒸し暑くてしかたなかった」とか、「逃げ出そうと暴れる鳥もいて、かわいそうだったが、やむを得ない処置」とか・・・。

肉体的な疲労ももちろんだけど、ひょっとしたら私みたいにごきぶりを殺すのも苦手な人も混じっているかもしれないし、職員の精神的なストレスは相当なものだろうと思ったのだ。

鶏が大量死した「浅田農産船井農場」の従業員の話も印象的だった。

「幹部に腸炎と言われれば、軍隊と同じで信じるしかなかった。伝染しておかしいとは思い続けたが」
「鳥インフルエンザが怖かった。鶏たちは死ぬ前にちょっと暴れ、カクッと頭を下げて、眠るように死んでいった。大切に育てた鶏がバタバタと死ぬのを見ているのは、悔しかった」。
「言うてみたら、僕らが殺してたようなもの。ウイルスの付いた手袋で鶏舎を回ったから」
鶏の大量死が発覚したのも匿名の電話からだったらしので、内部告発だったのかもしれない。

出荷禁止が続く30km圏内だけではなく、京都府産の卵や鶏肉の売上げも落ちているらしい。
実は、この1週間、私も卵も鶏肉も買っていない。インフルエンザに感染するなんて思っていないのだけど、夕食の準備や食べているときにニュースを見ていることが多いのだ。いざ食べようとするときに、養鶏場の内部や鶏の処理の映像を流されるとげんなりするから、早く処理がすんで、ほとぼりが冷めて欲しいな。

京都新聞 http://www.kyoto-np.co.jp/


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Last-modified: 2004-03-07 (日) 16:41:28 (7352d)