• 映画『PLANET OF THE APES/猿の惑星』

さすがティム・バートン。視覚的には、『スリーピー・ホロウ』、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』を髣髴とさせる雰囲気で、思っていたよりはよかった。というか、リメイクだし、そんなにストーリーが変らないだろうと、あんまり期待していなかったのだ。

でも、これは、“リ・イマジネーション”だとかで、バートンいわく「オリジナルからインスパイアされたのは、しゃべる猿と、そんな猿に支配される人間という逆転の構図だけ」なんだそうだ。この前見た以前の『猿の惑星』2作は、人間を支配している猿の悪役達でさえどこか憎みきれないところがあったのに、今回の猿のボス・将軍セードはすごくいやなやつだ。私のお気に入りだった衣笠に似た「コーネリアス」も出てこない。猿達がやたらピョンピョン飛ぶのも、「ワイヤーアクションの使い過ぎ?」という感じで、ちょっと鬱陶しい。

猿の惑星でお決まりのセクシーな美女は、今回はシャネルNo.5のCFで知られる(私は知らなかったけど)スーパーモデル、エステラ・ウォーレン。もちろん、スタイルもよくて、きれいなんだけど、インパクトにかけるんだよね。

そもそも主役で、宇宙飛行士レオを演じるマーク・ウォルバーグの存在感がいまひとつ。レオを助けるチンパンジーの美女アリ(ヘレナ・ポナム=カーター)とレオの関係も中途半端な印象。ラストも一捻りきかせようとああいう終わり方をしたのだろうけど、アメリカ人にとっては象徴的かもしれない場所も、私にとってはいまひとつピンとこないので、どうもしっくりしなかったな。あれっ、思っていたよりよかったと書きながら、否定的なことばかり書いてしまった。それなりに楽しめたんだけどね。

PLANET OF THE APES/猿の惑星 http://www.foxjapan.com/movies/planetoftheapes/

  • この映画を見られた方、是非書込みしていってね。 -- Gecko 2004-02-06 (金) 19:17:59

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Last-modified: 2004-02-06 (金) 19:18:21 (7384d)